伏見、京都の中でも南に位置するこの場所は、京都中心地よりも落ち着いた京都を感じさせてくれます。
今回は駅から伏見大手筋商店街を通り、寺田屋まで歩いてみることにしました。
寺田屋への行き方(アクセス)、寺田屋内を見学、2つの寺田屋事件「薩摩藩粛正事件」と「坂本龍馬襲撃事件」について紹介します。
寺田屋の行き方(アクセス)
最寄駅は京阪電車・伏見桃山駅か近鉄電車・桃山御陵駅下車です。
- 京阪電車「伏見桃山駅」
- 近鉄電車「桃山御陵前駅」
駅を降りて西に坂を下っていくと、「伏見大手筋商店街」があります。最近にしては珍しく活気のある商店街です。
この商店街の中を真っ直ぐ直進。結構長い商店街です。
商店街を抜け出口左側に「納屋町商店街」があるので左折。
この商店街を抜けると、龍馬寿司や龍馬関係のお土産屋がある「竜馬通り商店街」が見えます。(上の地図で確認してくださいね)
その通りを抜けると右側に突然、「寺田屋」が顔を覗かせます。
寺田屋に到着。
寺田屋を見学
寺田屋、その場所だけが、まるで幕末に戻ったかのような存在感であります。
一つ残念なのは、その前の通りにたくさんの車が横切っている点です。なかなか落ち着いて見られないのが残念。
表札が「寺田屋・坂本龍馬」ってなっています(笑)。
寺田屋は薩摩藩の定宿になります。龍馬は脱藩後、薩摩藩に支えられていたので、寺田屋に宿泊していました。
寺田屋は伏見の中では5本の指に入る大きな船宿でした。
女将はお登勢、とても優しく、坂本龍馬は「おかぁ」と慕っていました。(お登勢のお墓は近くの松林院内の墓地にあります。)
残念ながら寺田屋は鳥羽伏見の戦いで焼失してしまったそうです。そのため、現在の寺田屋は当時あった隣に建てられています。ということは、弾痕や刀痕、そして有名なお風呂は一体…
お龍が入浴時に龍馬を助けたというお風呂。
折角来たので、寺田屋に入ってみることにしました。
龍馬が泊まっていた部屋には、龍馬のピストルや銅像、絵画(レプリカ)が飾られています。先ほど書いた弾痕や刀痕、そしてお風呂(レプリカ?)もあります。
寺田屋内に展示されている拳銃。
寺田屋の入り口付近には龍馬に関係する色々なグッズが沢山売られていますよ。
- 寺田屋
- 住所: 〒612-8045 京都府京都市伏見区南浜町263
- 電話:075-622-0243
2つの寺田屋事件「薩摩藩粛正事件」と「坂本龍馬襲撃事件」
ところでこの寺田屋では、2つの事件が起こっています。
- 文久2年(1862)「薩摩藩粛正事件(寺田屋騒動)」
- 慶応2年(1866)の「坂本龍馬襲撃事件」
1.薩摩藩志士粛清事件(寺田屋騒動)
「薩摩藩志士粛清事件」は、有馬新七ら薩摩藩同士の争いに関する事件です。吉村寅太郎も参加していましたが、薩摩藩では無かったため土佐藩に送り返されました。
薩摩騒動は単純な薩摩藩同士の内紛ではありません。藩主が島津斉彬から島津久光に変わってすぐに起こった事件。
この時期は藩主が代わり、これまでとは考え方がガラッと変わってしまったというのが関係しています。
寺田屋横にある「薩摩九烈士の碑」。
2.坂本龍馬襲撃事件
「坂本龍馬襲撃事件」は、おりょうと三吉慎蔵のお陰で、龍馬は難を逃れた事件です。
龍馬は2階からピストルを使い脱出。その時に左手の親指を負傷しました。
最後に
寺田屋への行き方(アクセス)、寺田屋内の見学、2つの寺田屋事件について紹介しました。
寺田屋は再建されたものですが、それでもこの周辺の様子とマッチしているので、興味がある方はぜひ行ってみて下さい。
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