鹿児島旅行で欠かせないのが薩摩藩・島津家の庭園「仙巌園」です。
江戸時代そのままの状態で残っています。庭園から見える桜島が格別ですよ。
島津家庭園「仙巌園」の行き方(アクセス)と内容・見どころ「反射炉・大砲、磯御殿、庭園から見える桜島、庭園を歩く、発明品色々、グッズ売り場、両棒餅」を写真付きで紹介します。
仙巌園の行き方(アクセス)・料金
鹿児島旅行だと必ず行くのが仙巌園とすぐ隣の尚古集成館。ただ少し離れています。
仙巌園の目の前には線路はありますが停車駅はないので、バスで行く必要があります。
バスの場合
- カゴシマシティビュー「仙巌園前」下車
- まち巡りバス「仙巌園前」下車
- 民営バス「仙巌園前」下車
旅行の場合は他の史跡やスポットも行くと思うので、カゴシマシティビューがおすすめです。
丁度「仙巌園前」行きのバスがやってくるので、それに乗ればOKです(上の写真が周遊バス「カゴシマシティビュー」)。
仙厳園には、路面電車だけでは行くことができません。「天文館通駅」から「朝日通駅」まで路面電車で行き、朝日通駅から西に5分ほど歩くと、周遊バスの停留所に着きました。
バスからの道中、錦江湾から桜島がずっと見えていました。絶景かな~。
この日は天気も良く、桜島日和でした。ここからどれだけ桜島を撮ったことか(笑)。仙厳園は私が思っていたよりも広大な場所であることが入館する時に渡されたリーフレットでわかりました。
車の場合・駐車場
- 鹿児島中央駅から20分
- 鹿児島空港から40分
鹿児島中央駅から20分、鹿児島空港から40分ほどかかります。
鹿児島中央駅を走っているJR日豊線のすぐ左隣に10号線があります。この10号線を北に行けば着きます(上の地図参照)。
- 駐車場:有料駐車場あり(300円)
入場料金
- 仙巌園の庭園、尚古集成館、御殿:大人・高校生以上1,500円、小中学生750円
- 仙巌園の庭園、尚古集成館:大人・高校生以上1,000円、小中学生550円
2種類のチケットがあります。上と下の違いは御殿を見学するかしないかです。ちなみに私はこんな機会はなかなか無いので見学しました。
庭の外から見る御殿だけで良いのであれば入らない下のチケットにしましょう。時間があるのであれば、全部見るのがおすすめです。
仙巌園の内容・見どころ
仙巌園の内容や見どころを紹介します。
反射炉跡・大砲
入館するとまず見えるのが大砲&反射炉址でした。反射炉は現存するものはありませんでした。残念。
以前、萩に行ったときに「日本で現存する反射炉は2つ(萩反射炉と韮山反射炉)しかない」ときいていたので、無いのは知っていました。
反射炉まえにある大砲
「反射炉(反射爐)跡碑」公爵・島津忠重書。忠重は島津忠義の子で、仙厳園生まれです。
反射炉跡。
それにしても仙厳園は広いです。そしてどこからでも桜島が一望できますよ。
仙巌園は本当にすごいです。鹿児島に来てそれほど経っていませんが、この仙厳園だけでも来た甲斐ありです。
磯御殿
仙巌園は万治元年(1658年)に、第19代当主・島津光久によって造園されましたが、有名になったのは幕末の第28代当主・島津斉彬と言えるでしょう。
仙巌園の一部にヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設等、近代化事業を起こしました。
明治21年(1888年)からは焼失した鹿児島城に代わり第29代当主・島津忠義公爵の住まいとなっています。
庭園を歩いていくと仙巌園で最も有名な磯御殿に着きました。現在は3分の1しか残っていないそうですが、十分にすばらしい御殿です。
ここは江戸時代島津家の別邸として使用されました。第29代当主・島津忠義は本邸として使用しています。
磯御殿の中庭。御殿に入ると見ることができます。
中庭別角度から撮影。御殿内では食事のテーブルや椅子が再現されていました。
庭園から見る桜島
磯御殿の前方から見る桜島が本当に絶景なんですよ。ぜひとも見に行ってほしい場所です。すごい
を連発してましたからね(笑)。実際、本当にすごい場所は、スゴイしか言葉がでないものです。
反射炉跡から歩くと見える桜島。東側どこからでも桜島が一望できます。
どの場所からも見える桜島。川の橋辺りから撮った写真です。チョコッと顔を出しているのもいい感じです。
庭園を歩く
明治28年第29代当主・島津忠義が建てた正門。幕末とは関係ありませんが、立派な正門です。
大河ドラマ「篤姫」で、薩摩藩の江戸屋敷の門として使用されました(篤姫ロケ地)。
おぉ、趣きのある階段があります。早速、近づいてみましょう。
いい場所だなと感じたら、やはりこの場所もドラマ「篤姫」のロケで使用された場所でした。
仙巌園内で奥の方、磯御殿の後ろ辺りにあるので、人が少なかったです。それでは階段を上ってみましょう。(篤姫ロケ地)
階段を上るとさらに桜島が綺麗に見えました。絶景かな~。
階段の後ろ側は山になっていて、その中に大きな文字が刻まれているのが目に留まりました。文字は「千尋巌」と書かれています。
27代当主・島津斉興が4千人を使い3ヶ月かけて造ったそうです。文字の大きさは11メートル。これにはビックリしました。この発想は中国からでしょうか。
発明品色々
階段を下りてさらに東に行くと色々なものがあります。仙巌園内は説明文を読まないとわからないものが多いですね。
「迫ン太郎(さこんたろう)」谷川を利用した米つき機の一種だそうです。
「ろ過池」大正天皇が皇太子の時に行幸に合わせてつくられたものだそうです。ろ過された水が園内を流れていました。
水力発電用ダム。29代当主・島津忠義が明治25年に造った発電用ダムです。
島津斉彬の集成館事業を引き継いだ形になります。園内のアーク灯や自家用電話に使用されました。上から見ると、現在は水が溜まっているだけでした。
園内には川が流れており、それが涼しさを出していて気持ちよかったです。
マンホールにも”薩摩マーク”が!
仙巌園グッズ売り場
最後にオマケですが、仙巌園内にしか売っていないグッズです。その名も西郷どん人形。もちろん犬も横にいます。
これ、思わず買ってしまいました(笑)。小中大、そして特大もありますのでお好みの大きさのをどうぞ。
両棒餅屋
仙厳園内に両棒餅(ぢゃんぼもち)が売られていたので、思わず食べてしました。みたらし団子のような甘い醤油がベースとなっています。
磯名物・両棒餅(ぢゃんぼもち)。2本の竹串に差しているのが、武士の大小「両棒差し」に似ていることから、その名がつけれたそうです。
仙巌園は景色と歴史的建造物、両方とも魅力的なので、順番に見てまわるというよりは、目に映ったものに引き寄せられて行ったり来たりしてしまったいました。なので見逃したところも多々あると思います。という訳でこれ以外にもまだまだ見所がありますよ。
仙巌園を満喫し、次はすぐ隣にある尚古集成館に行くことにします。
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